カテゴリー: 研究論文の要約
ゲーム依存症患者は、物質依存症患者と同様に、反応抑制と情動制御の低下、前頭前野(PFC)の機能と認知制御の低下、ワーキングメモリと意思決定能力の低下、視覚と聴覚の機能低下、ニューロン報酬系の欠損が見られる
ゲーム障害の臨床サンプルの特徴は、内向性、抑制性、従順性、自己評価、対人感受性、強迫性傾向、恐怖性不安、敵意、偏執性、境界性、社会的問題の多さ、EIの低さ、家族関係の機能不全。ただし依存症の特徴かもしれない。
問題のあるゲーム利用のリスクは年齢が高いこと、男性であること、極度の内気さ、内向性症状、外向性症状、人間関係性が乏しいこと。抑うつ症状と不安はリスクではなく、男性のみ積極的な攻撃性と極度の内気さがリスク。
問題のあるゲーム使用の子どもの家庭では、家族間対立が多く、家族関係が悪化。男性ではゲームの使用に関するルールが重要であるのに対し、女性ではゲームの使用禁止がIGDと関連する
Bonnaire, Céline, and Olivier Phan. 2017. “Relationships between Parental Attitudes, Family Functioning and In
続きを読む親子関係の質の低さが、問題のあるゲームの深刻度を高め、父親との関係はゲーム依存症の予防につながる可能性があり、予防プログラムでは協力的な父親のサポートを活用すべき。システマティックレビュー。
Schneider, Luke A., Daniel L. King, and Paul H. Delfabbro. 2017. “Family Factors in Adolescent Problematic Int
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