大学生のCOVID-19によるおうち時間におけるアタッチメント不安とスマートフォン嗜癖。教師-学生関係、学生-学生関係、学校とのつながりを媒介として

  • Zhang, W., Zhou, F., Zhang, Q., & Lyu, Z. (2022). Attachment anxiety and smartphone addiction among university students during confinement: Teacher-student relationships, student-student relationships and school connectedness as mediators. Frontiers in Public Health, 10, 947392. https://doi.org/10.3389/fpubh.2022.947392

概要
COVID-19によるおうち時間の自宅での学習は、生徒と仲間、教師、学校との関係に影響を与え、スマートフォン嗜癖の可能性を高める可能性がある。我々は、愛着不安が直接的・間接的にスマートフォン嗜癖に影響し、教師と生徒の関係、生徒と生徒の関係、学校のつながりがメディエーターとなると仮定した。参加者は、中国の異なる地域の大学生999名である。その結果、生徒-学生関係とスマートフォン嗜癖の間を除く6つのパスが有意であることが示された。また、アタッチメント不安とスマートフォン嗜癖の関連は、生徒-生徒関係ではなく、教師-生徒関係や学校とのつながりによって媒介さ れた。本研究では、多重媒介モデルにおいて、学校のつながりや教師-生徒関係の媒介効果を強調し、大学が良好な教師-生徒関係を培い、学生の学校への帰属意識を強化することで、遠隔教育におけるスマートフォン嗜癖のリスクを軽減できることを示唆している。