幼少期の心的外傷とインターネットゲーム障害の関係を媒介する心理社会的要因:パイロットスタディ

  • Kircaburun, K., Griffiths, M. D., & Billieux, J. (2019). Psychosocial factors mediating the relationship between childhood emotional trauma and internet gaming disorder: A pilot study. European Journal of Psychotraumatology, 10(1), 1565031. https://doi.org/10.1080/20008198.2018.1565031

英語、スペイン語、中国語の抄録 インターネットゲーム障害(IGD)は,広範な有害な心理的・健康的影響と関連している。本研究の目的は、IGDと感情的トラウマ、身体イメージの不満、社会不安、孤独感、うつ、自尊心との直接的・間接的関係を検証することである。242名のオンラインゲーマーが、上記の変数に関する包括的な心理学的自己報告尺度群からなる調査に参加した。その結果、IGDはボディイメージの不満を除くすべての変数と有意な相関があることが示された。パス分析では、性別、年齢、ゲーム時間を調整した上で、幼少期の情動的トラウマとIGDの間には、抑うつ症状を介した間接的な関係があることが示された。本研究の結果は、精神的虐待やネグレクトの履歴を持つオンラインゲーマーは抑うつ症状が高く、抑うつ症状がIGDの重要なリスクファクターであることを示している。