マレーシアの青少年サンプルにおけるスマートフォン嗜癖尺度の心理測定学的特性

  • Chan, S. J., Yeo, K. J., & Handayani, L. (2022). Psychometric properties of the smartphone addiction proneness scale in a sample of Malaysian adolescents. International Journal of Public Health Science (IJPHS), 11(3), 785. https://doi.org/10.11591/ijphs.v11i3.21971

本研究の目的は、マレーシアの青少年サンプルを対象に、15項目のスマートフォン嗜癖尺度(SAPS)の心理測定特性を検討することであった。収集されたデータは、探索的因子分析と確認的因子分析に供された。本研究に参加した中等教育機関の生徒は922名であった。探索的因子分析では、SAPSの3因子解が抽出された。これらの因子は、適応機能の障害、離脱、耐性と命名された。確証的因子分析の結果からも、3因子構造はデータによく適合することが示された。尺度の内的一貫性は良好であることがわかった。SAPSと広く採用されている3つの基準変数(うつ病、孤独感、退屈傾向)との間に正の中程度の強い相関があり、SAPSの同時性妥当性が支持された。本研究の結果から、SAPSはマレーシアの青少年における問題あるスマートフォン使用を特定するための信頼性と妥当性のある尺度であることが示された。