ゲームやソーシャルメディアの乱用による症状は、青年の心理社会的幸福や学校成績の低下を予測

  • Eijnden, Regina van den, Ina Koning, Suzan Doornwaard, Femke van Gurp, and Tom ter Bogt. 2018. “The Impact of Heavy and Disordered Use of Games and Social Media on Adolescents’ Psychological, Social, and School Functioning.” Journal of Behavioral Addictions. https://doi.org/10.1556/2006.7.2018.65.

ゲームやソーシャルメディアの多用および乱用が青少年の心理的、社会的、学校的機能に及ぼす影響について
目的 (a)ゲームやソーシャルメディアの強迫的利用を行動的依存症とみなすべきかどうかについての学術的議論を拡張すること(Kardefelt-Winther et al, 2017年)、(b)ゲームやソーシャルメディアへの高い関与度を持つ無秩序な利用者を区別するために、インターネットゲーム障害(IGD; American Psychiatric Association [APA], 2013年)に関するDSM-5の9つの基準が適切かどうかについて、本研究では、ゲームやソーシャルメディアへの関与度と無秩序な利用が、青年の心理社会的幸福と学校の成績に与える影響を調査した。方法 ユトレヒト大学のデジタル・ユース・プロジェクトの一環として、12歳から15歳の青少年(N = 538)を対象とした3波の縦断的サンプルを利用した。教室では、IGD、ソーシャルメディア障害、生活満足度、知覚された社会的能力など、3つの年次オンライン測定が実施された。学校からは、生徒の成績平均値に関する情報が提供された。結果 ゲームやソーシャルメディアの乱用は、思春期の生活満足度にマイナスの影響を与え、ゲームの乱用は、思春期の社会的能力の認識にマイナスの影響を与えていた。一方、ゲームやソーシャルメディアの多用は、青年の知覚的社会的能力にプラスの影響を与えることが予測された。しかし、ソーシャルメディアの多用は、学校でのパフォーマンスの低下も予測していた。これらの結果におけるいくつかのジェンダー差について考察した。結論 ゲームやソーシャルメディアの乱用による症状は、青年の心理社会的幸福や学校成績の低下を予測し、行動的依存症の中核的基準の1つを満たすことが示唆された。