ビッグファイブ性格特性、ゲーム動機、規則的ゲームと無秩序ゲーム: 7カ国の大学生ゲーマーを対象とした多国間調査

  • Javier López-Fernández, F., Mezquita, L., Vidal-Arenas, V., Michelini, Y., Bravo, A. J., Pilatti, A., Ortet, G., & Ibáñez, M. I. (2024). Big five personality traits, gaming motives, and regular and disordered gaming: A cross-national examination among college student gamers in seven countries. Addictive Behaviors, 108049. https://doi.org/10.1016/j.addbeh.2024.108049

ハイライト
パーソナリティ特性と週刊誌や乱れたゲームとの間には、わずかな関係があるよう である。
対処動機は性格と無秩序なゲームとの関連を媒介する。
社会的相互作用は、性格と週1回のゲームとの関連を媒介する。
娯楽動機は、性格と週1回のゲームとの関連を媒介する。
北米では、週1回のゲームを推定するパスにおいて、より強い関連が認められた。

概要
はじめに
これまでの研究で、パーソナリティ特性とゲーム動機は、常習的ゲームと無秩序なゲームを説明するための重要な予測因子であることが示されている。しかし、パーソナリティ特性とビデオゲームの結果(例えば、ゲームに費やす時間や無秩序なゲーム)との関係におけるゲーム動機の媒介的役割はほとんど研究されておらず、この問題を扱った国際共同研究は限られている。本研究では、ビッグファイブのパーソナリティ特性が、ゲーム動機を介した週間ゲームおよび無秩序なゲームに及ぼす直接的および間接的な影響を、7カ国で検討することを目的とした。

調査方法
アメリカ、カナダ、スペイン、アルゼンチン、ウルグアイ、南アフリカ、イギリスの大学生ゲーマー3540人(59.5%が女性)がオンライン調査に回答した。モデルを検証するために構造方程式モデリングを実施した。国によるモデルの不変性を検証するために、マルチグループモデルを採用した。

結果
パーソナリティ特性とゲーミングの結果との間には、弱いながらも有意な関係が認められ、無秩序なゲーミングを予測する際には主に対処動機が介在し、毎週のゲーミングを予測する際には社会的相互作用とレクリエーションの動機が(より低い程度ではあるが)介在した。国によって若干の、しかし有意な差異が見られたので、詳細に考察する。

考察
本結果は、性格特性、ゲーム動機、ビデオゲームの結果間の相互関係の差異が、国を超えて大学生において一般化される可能性を示している。