COVID-19流行時のマレーシア中高生における社会不安障害の有病率と予測因子: インターネット・ゲーム障害と衝動性の影響を探る。

  • Mohamed, N. F., Jiun Ting, T., Ab Manan, N., Mohd Senari, I. F., Muhammad Firdaus Chan, M. F., Rahmatullah, B., Govindasamy, P., & Abdulla, K. (2024). Prevalence and predictors of social anxiety disorders among Malaysian secondary school students during the COVID-19 pandemic: Exploring the influence of internet gaming disorder and impulsivity. Clinical Child Psychology and Psychiatry, 13591045231206967. https://doi.org/10.1177/13591045231206967

本研究は、COVID-19の流行期におけるマレーシアの中学生における社会不安障害(SAD)の有病率を調査し、人口統計学的変数、衝動性行動、インターネット・ゲーム障害(IGD)との相関を探ることを目的とした。マレーシアの5つの州にまたがる12の公立中等学校(男性569名、女性1005名)から計1574名の参加者が、検証済みのマレー語版社会的相互作用不安尺度、バラット衝動性尺度、インターネット・ゲーム障害尺度-短形式を含むオンライン質問票に回答した。その結果、マレーシアの青少年におけるSADの有病率は40.53%であることが明らかになった。ロジスティック回帰分析により、SADと注意衝動性(OR = 2.58、p < 0.001)、運動衝動性(OR = 1.47、p = 0.03)、女性性(OR = 2、p < 0.001)、マレー系民族、IGD(OR = 1.08、p < 0.001)などの因子との間に有意な関連があることが明らかになった。結論として、本研究は、パンデミック時にマレーシアの中学生が経験した社会不安の程度について貴重な洞察を提供し、その出現に関連する人口統計学的および心理社会的要因に光を当てた。さらに、本研究は、IGDとSADの間に強固な関連があることを強調し、両方の問題に同時に取り組む包括的な介入の必要性を強調している。これらの関連性の多面的な性質を認識することで、将来の介入は、青少年の精神的幸福を総合的に支援するように調整することができる。