行動モデリングとマルチモーダルニューロイメージングの同時進行により、インターネット・ゲーム障害の意思決定パフォーマンスにフィードバックがどのように影響するかを明らかにした

  • Zeng, X., Sun, Y. H., Gao, F., Hua, L., Tan, W., & Yuan, Z. (2023). Concurrent behavioral modelling and multimodal neuroimaging reveals how feedback affects the performance of decision making in internet gaming disorder. https://doi.org/10.1101/2023.10.22.563399
インターネット・ゲーム障害(IGD)は、前回のゲームラウンドからのフィードバックが、次のラウンドでのリスクテイク行動にどのような影響を与えるかという問題を提起している。42名の参加者は、行動モデリングによって測定された逐次的リスクテイク課題を受けた。脳波と機能的近赤外分光法(EEG-fNIRS)の同時記録を行い、前ラウンドのフィードバックがいつ、どこで、どのように次のラウンドの意思決定に影響を与えるかを実証した。その結果、IGDはHCと比較してリスクテイク傾向が高いことが計算モデルによって示された(p = 0.028)。脳波の結果も、単変量および多変量パターン分析において、ゲーム敗北後のIGDとHCの間に有意な時間窓の違いを示した。さらに、IGDでは対照群に比べ、課題中の前頭前野の脳活動低下が検出された。IGDにおける危険な意思決定は、感情的反応と他の認知的要因との間の複雑な相互作用によるのかもしれない。