思春期の薬物嗜癖: 子育てと性格特性の影響

  • Escamilla, I., Juan, N., Benito, A., Castellano-García, F., Rodríguez-Ruiz, F., & Haro, G. (2024). Substance Addiction in Adolescents: Influence of Parenting and Personality Traits. Brain Sciences, 14(5), 449. https://doi.org/10.3390/brainsci14050449

背景 青年期の薬物使用は、性格特性や親の社会化スタイルと個別に関連しているが、本研究では、これらの変数を統合的に研究することを目的とした。方法 ゲーム行動症患者を除く331名の学生を対象に、5つの研究機関で横断的観察研究を実施した。サンプルは「嗜癖なし」「低リスク」「高リスク」の3つのサブグループに層別化した。結果 青少年の12.9%がSUDの低リスク、18.3%が高リスクを示し、両者とも嗜癖なし群より年齢が高かった(F = 9.16; p < 0.001)。高リスクの青年は、制御変数と構造変数の得点が低く、母親と父親の無関心因子の得点が高かった。嗜癖のない群では、良心性、外向性、同意性のスコアが高く、神経症のスコアが低かった。SUDの確率は、年齢(OR = 2.187;p=0.022)、感覚希求(OR = 1.084;p<0.001)、神経症(OR = 1.049;p=0.042)と共に上昇したが、良心性は保護因子であった(OR = 0.930;p=0.008)。結論 これらの結果は、性格特性が青年期の薬物乱用の発症に直接関係していることを反映している。