ゲーム行動症に対する効果的な介入方法。ランダム化比較試験のシステマティックレビュー

  • Chen, Y., Lu, J., Wang, L., & Gao, X. (2023). Effective interventions for gaming disorder: A systematic review of randomized control trials. Frontiers in Psychiatry, 14, 1098922. https://doi.org/10.3389/fpsyt.2023.1098922

目的 既存文献の厳密な評価を通じて、ゲーム障害(GD)に対する効果的な介入方法を明らかにする。

方法 6つのデータベース(PubMed、Embase、PsycINFO、CNKI、WanFang、VIP)の検索を行い、データベース開設から2021年12月31日までに発表された、GD介入を検証したランダム化比較試験(RCT)を特定した。95%信頼区間を伴う標準化平均差は、ランダム効果モデルを用いて算出した。バイアスのリスクは、Risk of Bias 2(RoB 2)ツールで評価した。

結果7つの研究が包含基準を満たした。これらの研究では、グループカウンセリング、渇望行動介入(CBI)、経頭蓋直流刺激(tDCS)、受容と認知再構築介入プログラム(ACRIP)、短期認知行動療法(CBT)の5つの介入が検証されていた。5つの介入のうち4つ(tDCSは除外)は、GDに有意な効果を示すことが確認された。品質評価の結果、含まれる研究は、無作為化プロセスにおいて中~高リスク、全体的なバイアスにおいて中~高リスクであることが示された。

結論 厳密なスクリーニングにより、グループカウンセリング、CBI、ACRIP、短期CBTの4つの介入がGDに有効であることが確認された。さらに、文献の包括的なレビューにより、GDの概念化、実験デザイン、サンプルの代表性、報告の質において改善が可能であることが明らかになった。今後の研究では、GDの介入策の開発に情報を提供するため、より信頼できる証拠を提供するために、より厳密な研究デザインを持ち、確立された基準に基づくことが推奨される。