アラブ3カ国の成人サンプルにおけるインターネットゲーム障害の有病率および精神疾患との関連性

  • Almutairi, T. A., Almutairi, K. S., Ragab, K. M., Nourelden, A. Z., Assar, A., Matar, S., Rashid, H. H., Elsayed, M., Fathallah, A. H., Spitzer, M., Schönfeldt-Lecuona, C., Collaboration Team, Albazee, E., Klib, M., & Hassan, Z. M. (2023). Correction: Prevalence of Internet gaming disorder and its association with psychiatric comorbidities among a sample of adults in three Arab countries. Middle East Current Psychiatry, 30(1), 26. https://doi.org/10.1186/s43045-023-00296-3

背景
過去25年間にインターネットゲームが一般に普及するにつれ、インターネットゲーム障害は新たな診断対象として登場し、依存症の一形態として精神医学的診断体系に定着した。しかし、インターネットゲーム障害の出現から日が浅いため、特定の地域におけるインターネットゲーム障害の疫学および精神医学的併存性に関する信頼できるデータは乏しく、適切な治療のために切実に求められている。

研究成果
アンケートに回答したのは、総サンプル数=1332名である。そのうち423人がゲーマーであり、このコホートにおけるインターネットゲーム障害の有病率は6.1%であった。インターネットゲームといくつかの精神疾患(注意欠陥、多動性、うつ病、不安症)との間に強い関連性が見出された。

結論
インターネットゲーム障害は、アラブ諸国の成人に頻度が高い。今回のサンプルでは、インターネットゲーム障害は精神疾患の併存と関連しているが、この関連性の本質を適切に調査する必要がある。