Online Attentional Bias Modification Training for Adolescents With Internet Gaming Disorder
Objective: Previous research has shown that attentional bias toward game-related stimuli is a significant factor in the etiology, maintenance, and severity of internet gaming disorder (IGD). Therefore, interventions targeting attentional bias toward game-related stimuli can potentially ameliorate th…
- Department of Clinical Psychology, School of Medicine, Shahid Beheshti University of Medical Sciences, Tehran, Iran., Nasiry, S., Noori, M., & Department of Clinical Psychology, School of Medicine, Shahid Beheshti University of Medical Sciences, Tehran, Iran. (2022). Online Attentional Bias Modification Training for Adolescents With Internet Gaming Disorder. Practice in Clinical Psychology, 10(2), 79–90. https://doi.org/10.32598/jpcp.10.2.739.3
目的 これまでの研究により、ゲーム関連刺激への注意の偏りがインターネットゲーム障害(IGD)の病因、維持、重症度に大きく関わっていることが示されている。したがって、ゲーム関連刺激への注意の偏りを標的とした介入は、この障害を改善する可能性がある。本研究では、オンラインによる注意バイアス修正(Attentional Bias Modification:ABM)トレーニングが、青少年のゲーム関連注意バイアスとIGDの重症度を低減する効果を検証することを目的とする。
方法 この準実験的研究では、DSM-5でIGDと診断された33名の青年を抽出し、実験群(n=17)と対照群(n=16)に無作為に割り当てた。実験群にはオンラインABMを実施し、対照群には介入を実施しなかった。この2群における注意の偏りとIGDの重症度は、テスト前とテスト後、そして2ヶ月後のフォローアップ時に、修正ストループテストとインターネットゲーム行動症20(IGD-20)質問票によって測定された。データの解析には、SPSSソフトウェア(バージョン26)を用いて、二元配置反復測定分散分析およびフィッシャーの最小有意差(LSD)を実施した。
結果 ゲームに関連した注意の偏りとIGDの重症度は、実験グループの参加者で有意に減少した(P<0.05)。この減少は2か月後の追跡調査でも維持されたが、対照群ではどの段階でもそのような減少は見られなかった(P>0.05)。
結論 今回の結果から、オンラインABMは、IGDを持つ青少年に対する補助的あるいは単独的な治療法となり得ると結論づけることができる。その効果のメカニズムを理解するためには、さらなる研究が必要である。