中国青年における親の関与とインターネットゲーム障害の縦断的関連性。メディエーターとしての将来的帰結とモデレーターとしての仲間内の被害者意識の検討

  • Dou, K., Feng, X.-K., Wang, L.-X., & Li, J.-B. (2022). Longitudinal association between parental involvement and internet gaming disorder among Chinese adolescents: Consideration of future consequences as a mediator and peer victimization as a moderator. Journal of Behavioral Addictions, 11(3), 820–830. https://doi.org/10.1556/2006.2022.00056

背景と目的
青年期におけるインターネットゲーム障害(IGD)は懸念すべき問題である。肯定的な子育てが青年期のIGDを予防することが明らかにされているが、その基礎的なメカニズムについてはさらなる調査が待たれる。そこで本研究では、思春期のゲーム障害に関する文献ではあまり研究されていない特定のタイプのポジティブペアレンティングである親の関与(PI)とIGDの縦断的な関連を検討した。さらに、本研究では、将来の結果への配慮(CFC)をメディエーターとし、仲間の被害者性(PV)をモデレーターとして検証した。

研究方法
6ヶ月間の2波にわたる縦断研究を実施した。参加者は中国の青年(最終的にはN=434、女性222、年齢14.44歳、SD=1.56)であった。Wave1ではPI、PV、IGDを、Wave2ではCFC-immediate、CFC-future、IGDを評価した。

結果
記述統計の結果、IGDの有病率はWave1が10.81%、Wave2が9.45%であった。さらに、モデレート媒介モデルの結果、Wave 1のIGDと共変数を統制した後、Wave 1のPIは、PVの高い青年がCFC-immediateの傾向を持つことを防ぎ、PVの低い青年がCFC-futureの傾向を持つことを促進することによってWave2のIGDと関連することが明らかにされた。

考察と結論
これらの結果から、肯定的な子育てや仲間との良好な関係といった促進的な環境システムおよび肯定的な未来志向といった個人の強みが、青年期のIGDの緩和に共同で寄与していることが示唆された。