インターネットゲーム障害。スコーピング・レビューと今後の方向性

  • Kumar, R. S., & Bharti, D. A. (2022). Internet Gaming Disorder: A Scoping Review and Future Direction. Journal of Health Science and Medical Research. https://doi.org/10.31584/jhsmr.2022908

概要
目的 ここ数十年のデジタルゲームの大流行により、デジタル技術の利用が必然的に急増している。このため、若年層がゲームに親しみやすくなり、子どもや青少年の間で過剰なビデオゲームの急増を引き起こしている。このスコープレビューは、2010年から2021年までに発表されたインターネットゲーム障害(IGD)に関する実証的な文献を要約し、その範囲を決定するものである。IGDの有病率、決定要因、併存疾患、健康への影響に関する利用可能な経験的証拠を特定し、マッピングするために実施されたものである。
資料と方法
2010年から2021年に出版された関連論文を特定するために、Google Scholar、National Center for Biotechnology Information(NCBI)、PubMedを含むデータベースで文献検索を行った。これは、システマティックレビューとメタアナリシス手法のための好ましい報告項目(PRISMA)の除外および包含基準を使用して実行された。26件の実証的研究が本レビューに含まれる。
結果
IGDが国際疾病分類(ICD-11)および精神疾患の診断統計マニュアル(DSM-5)に導入されて以来、IGDに関する未解明な領域が存在することが明らかになった。精神的健康や幸福に対する有害な影響は世界中で手つかずのままであるが、IGDは急速に増加しており、世界中で実質的な検討が必要である。
結論
本研究は、IGDの理解を深め、研究のギャップを明らかにし、将来の研究の方向性を提案するものである。研究および革新は、IGDの評価、ツール、予防、介入および治療に焦点を当てる必要がある。