オーストラリア、ニュージーランド、イギリスにおけるゲーム障害とその他の潜在的な嗜癖性行動の共起性

  • Burleigh, T. L., Griffiths, M. D., Sumich, A., Wang, G. Y., Stavropoulos, V., Kannis-Dymand, L., & Kuss, D. J. (2022). Co-Occurrence of Gaming Disorder and Other Potentially Addictive Behaviours between Australia, New Zealand, and the United Kingdom. International Journal of Environmental Research and Public Health, 19(23), 16078. https://doi.org/10.3390/ijerph192316078

背景 ゲーマーは、対処の仕組みによって、無秩序なゲーム行動のさまざまな経験をし、それが無秩序な行動の発生や維持における危険因子または保護因子としてどのように作用しうるかを示す証拠がある。特に関心があるのは、これが異なる国においてどのように現れるかということである。異なる国におけるこれらの潜在的な危険因子と保護因子の相互作用を理解することは、無秩序な行動の特定と予防を支援する。方法 オーストラリア、ニュージーランド、イギリスから3つのコホートが募集された。各コホートは、問題行動、問題物質使用、共起、対処スタイル、および性格について調査する一連の心理測定尺度に回答するよう求められた。潜在的プロファイル分析を実施し、コホート間の差異を検討し、さらに追加分析を行った。結果 ゲーマーのうちゲーム障害にかかる人は少数派であり、ゲームを不適応な対処戦略として利用する危険なコホートが存在することが示唆された。その結果、他の依存性のある行動や物質の使用が悪化する可能性があり、その発現は文化的要素に影響される可能性がある。結論 同様の見解を持つ国々のゲーマーを考慮する場合、無秩序なゲームとそれに伴う潜在的な嗜癖行動の発現に見られる差異を認識することが重要である。そうすることで、リスクのある行動をより正確に特定することができ、その結果、リスクのある人、あるいはリスクの高い人と見なされる人に対して、より好ましい治療結果をもたらすことができるだろう。