インターネットゲーム障害と闇の三段論法はどう関連するか?基本的心理的欲求の充足と否定的対処様式の系列的媒介について

Xu, X., Gao, L., Lian, S., Chen, Q., & Zhou, Z. (2022). How the Dark Triad associated with internet gaming disorder? The serial mediation of basic psychological needs satisfaction and negative coping styles. Current Psychology. https://doi.org/10.1007/s12144-022-03996-x

I-PACEモデルに従い、本研究では、ダークトライアド(すなわち、マキャベリズム、サイコパス、ナルシズム)とインターネットゲーム障害(IGD)の関係における欲求充足とネガティブ・コーピング・スタイルの役割に焦点をあてた。749名の新成人ゲーマーサンプルにおいて、ダークトライアドをdistal variable、心理的欲求充足とネガティブ・コーピング・スタイルをmediated variable、IGDをoutcome variableとする多重調停モデルを検証した。その結果、マキャベリズムとサイコパシーは、心理的欲求充足とネガティブ・コーピング・スタイルによって媒介された場合、IGDの有意な予測因子であることが判明した。ナルシズムは、ネガティブ・コーピング・スタイルの間接的効果によってのみIGDを予測することが示された。この発見は、マキャベリズムとサイコパシーがインターネットゲームの代償的使用を特徴とすることの理解を深めるとともに、ナルシストの依存症メカニズムの理解に新たな視点を加えるものであった。