スマートフォン嗜癖の有病率:アッサム州の卒後医学生におけるスマートフォン使用の相関と社会恐怖症との関連性

  • Ghosh, P., Ghosh, A., & Khasnabis, M. (2021). Prevalence of smartphone addiction: Correlates of smartphone use and its association with social phobia in post-graduate medical students in Assam. International Journal Of Community Medicine And Public Health, 8(4), 1836. https://doi.org/10.18203/2394-6040.ijcmph20211242

背景 スマートフォンの利用は、大学生の日常生活に浸透しています。スマートフォンの過度な使用は、様々な身体的問題だけでなく、学業成績や社会的交流の低下、人間関係の問題につながるなどの心理的問題を引き起こすと言われています。スマートフォン嗜癖の重要な予測因子として、うつ病、孤独感、不安感が挙げられています。社会不安は、社会恐怖症とも呼ばれ、社会的に要求される状況において、否定的に判断されたり拒絶されたりすることへの強い不安や恐怖を感じるものである。このため、対面での交流を避け、オンラインでの交流が多くなる。医学部卒の学生は、スマートフォンの使用頻度が高いだけでなく、授業が厳しいため、よりストレスに弱くなっている。本研究の目的は、卒後医学生の社会人口統計学的分布を見ること、卒後医学生におけるスマートフォン使用パターンとスマートフォン嗜癖の有病率を評価すること、研究参加者の使用パターンとの関連性を見ること、スマートフォン嗜癖と社会恐怖症との関連性を見ることであった。

方法 本研究は、横断的非介入研究である。大学院の医学生70名から自己報告式の質問票を用いて情報を収集した。データは、スマートフォン嗜癖尺度-短編版とLiebowitz社会不安尺度を収集した。 得られたデータはSPSSバージョン23を用いて分析した。

結果は以下の通りである。参加者の多くは女性で、年齢層は26-30歳、独身、都市部のアッパーミドルクラスに属し、過去に精神疾患の病歴はなかった。最も一般的な機能はソーシャルネットワーキングであった。スマートフォン嗜癖の有病率は28.6%で、性別の傾向も同様であった。また、37.1%の人が社会恐怖症であった。

結論 スマートフォン嗜癖と社会恐怖症の間に関連性は認められなかった。スマートフォン嗜癖は、使用パターンや使用期間と有意な関連があることがわかった(p<0.05)。