韓国におけるスマートフォン嗜癖と行動アウトカム:システマティックレビューとメタアナリシス

  • Shahjehan, A., Afridi, S. A., Haider, M., Iqbal, A., & Aziz, S. (2021). SMARTPHONE ADDICTION AND BEHAVIORAL OUTCOMES IN SOUTH KOREA: A SYSTEMATIC REVIEW AND META-ANALYSIS. Humanities & Social Sciences Reviews, 9(2), 358–369. https://doi.org/10.18510/hssr.2021.9235

研究の目的 スマートフォン嗜癖と行動成果との関係についてはかなりの議論があるが、文献上では国別のメタ分析は1件のみで、韓国の文脈では皆無である。スマートフォンの普及率が世界第6位である韓国では、その関連性を定量的に把握することが重要である。

方法論 スマートフォン嗜癖と行動成果との関連について公表されている情報源を収集するためにシステマティックレビューを実施した。識別されたソースは、適切であることを評価し、メタ分析に含めることが行われた。32サンプル(n=11,002)のデータを提供する31の研究がメタ分析に含まれ、13の行動成果との関連性が示された。

主な結果 メタ分析では、スマートフォン嗜癖と被験者全体の行動アウトカムとの間に正の有意な関係が示された。システマティックレビューで特定された行動アウトカムのうち、6つはスマートフォン嗜癖との関連が有意であった一方、7つは関連が有意でなかった。最後に、これらの行動アウトカムを、報告された効果の方向性、有意性、異質性に基づき、定量的に6つのグループに分類した。全体としてスマートフォン嗜癖は、個人の特定の行動を修正する上で重要な役割を担っている。

本研究の応用 本研究の結果は、韓国の人々において、スマートフォン嗜癖は、ポジティブな結果を制限する一方で、ネガティブな行動結果を有意に強化する傾向があるという意見を補強するものである。