スマートフォン使用、スマートフォン嗜癖、メンタルヘルスのアウトカムとの関連性を検証。大学生を対象とした横断的研究

  • Kil, N., Kim, J., McDaniel, J. T., Kim, J., & Kensinger, K. (2021). Examining associations between smartphone use, smartphone addiction, and mental health outcomes: A cross-sectional study of college students. Health Promotion Perspectives, 11(1), 36–44. https://doi.org/10.34172/hpp.2021.06

背景 先行研究では、スマートフォンの使用やスマートフォン嗜癖とメンタルヘルスや生活満足度との複雑な関係が指摘されている。本研究の目的は、スマートフォン利用、スマートフォン嗜癖、メンタルヘルス問題(うつ、不安、ストレス[DAS]、生活満足度[SWL]など)の構造的関係を調査することであった。

方法は以下の通り。米国中西部の大学の学部生を対象に、オンライン調査によるコンビニエンスサンプリングで横断的データを収集した。スマートフォンを所有し、変数への回答を完了した学部生から収集した601名のサンプルサイズを本研究に利用した。仮説変数であるスマートフォン使用、スマートフォン嗜癖、メンタルヘルスアウトカム変数をリッカート尺度で評価した。構造分析を用いて、関係性を検討した。

結果 結果:スマートフォン使用はDAS症状と有意に負の相関を示し(β = -.31, t = -3.81, P < .001)、SWLと正の相関を示した(β =.25, t = 3.41, P < .001)。しかし、スマートフォン利用はスマートフォン嗜癖と有意な正の関係を示した(β = 0.48, t = 5.51, P < 0.001)。スマートフォン嗜癖はDAS(β = .44, t = 6.33, P < .001)と正の関係を示したが,SWL(β = -.08, t = -1.26, P > .05)とは関係しなかった。

結論 本研究は,スマートフォンの使用と学部生の健康や幸福との関連についての理解を深めるものである。彼らの心理的健康をサポートするためのインプリケーションが議論されている。