韓国人両親のスマートフォン嗜癖が韓国人子どものスマートフォン嗜癖に及ぼす影響。子どもの性別と年齢が及ぼす影響

  • Son, H.-G., Cho, H. J., & Jeong, K.-H. (2021). The Effects of Korean Parents’ Smartphone Addiction on Korean Children’s Smartphone Addiction: Moderating Effects of Children’s Gender and Age. International Journal of Environmental Research and Public Health, 18(13), 6685. https://doi.org/10.3390/ijerph18136685

背景 児童・青少年のスマートフォン嗜癖は、スマートフォンの過剰使用により、疲労、消化不良、睡眠障害などの身体的症状や、うつ、不安、衝動性などの精神病理的問題を引き起こすことがあり、負の影響を及ぼすと言われている。材料と方法 本研究は、国立青少年政策研究所が実施した「韓国子ども・青少年パネル調査2019」を用いて実施した。対象者は青少年4656名(5年生2290名,8年生2366名)で,従属変数および独立変数はそれぞれ,子どもおよび両親におけるスマートフォン嗜癖とした。重回帰分析は、Stata 15.0 SEを用いて行った。結果: 第一に、親のスマートフォン嗜癖の程度は、子どもや青年のそれに影響を与えることがわかった。第二に、子どもや青年の年齢がスマートフォン嗜癖のレベルに影響し、性別は影響しなかった。第三に、親のスマートフォン嗜癖レベルと子どものスマートフォン嗜癖レベルの関係は、子どもや青年の性別や年齢によって緩和されなかった。結論 親のスマートフォン嗜癖が増加すると、子どもの嗜癖も増加することが確認され、小学校5年生(10歳)よりも中学校2年生(12歳)でスマートフォン嗜癖が増加することが確認された。親と子どものスマートフォン嗜癖は、子どもや青少年の性別や年齢による変調はみられなかった