大学生の学業成績に及ぼすスマートフォン嗜癖と睡眠の質。探索的研究

  • Rathakrishnan, B., Bikar Singh, S. S., Kamaluddin, M. R., Yahaya, A., Mohd Nasir, M. A., Ibrahim, F., & Ab Rahman, Z. (2021). Smartphone Addiction and Sleep Quality on Academic Performance of University Students: An Exploratory Research. International Journal of Environmental Research and Public Health, 18(16), 8291. https://doi.org/10.3390/ijerph18168291

本研究は、スマートフォン嗜癖、睡眠の質、学業成績の関係を調べるために実施された。本研究では、Sabah州の公立大学の学生323名を対象に、スマートフォン嗜癖、睡眠の質、学業成績の関係を探るための量的研究を行った。研究においては、単純無作為抽出が用いられた。本研究では、スマートフォン嗜癖尺度ショートバージョン(SAS-SV)とピッツバーグ睡眠品質指数(PSQI)を使用した。記述的分析および推測的分析のための分析ツールとしてSPSSを使用した。研究の仮説の検証には、ピアソン相関が関与した。その結果、スマートフォン嗜癖が強いほど、大学生の学業成績は低いことが示された。また、睡眠の質が悪い学生は、低い学業成績を示す可能性があることも証明されました。スマートフォン嗜癖は睡眠の質と関連し、スマートフォンの使い過ぎは大学生の睡眠の質の低下と関連することがわかりました。このことから、大学生の学力向上と健康増進のためには、スマートフォン嗜癖と睡眠の質の問題に取り組む必要があることがわかった。