学生のスマートフォン嗜癖に対する予防・介入戦略のシステマティックレビュー。Covid-19パンデミック時の適用可能性

  • Liu, X. L. (2021). A Systematic Review of Prevention and Intervention Strategies for Smartphone Addiction in Students: Applicability During the COVID-19 Pandemic. Journal of Evidence-Based Psychotherapies, 21(2), 1–36. https://doi.org/10.24193/jebp.2021.2.9

このコロナウイルス(COVID-19)の大流行時、スマートフォンはオンライン授業や勉強、娯楽に重要な役割を担う。しかし、過度な使用はスマートフォン嗜癖(SPA)につながる恐れがある。COVID-19の流行に伴い、学生のSPAの発生率は増加しており、在宅学生の学習効率や心身の健康を損なう恐れがある。本研究は、SPAの予防と治療に関する最新の成果を包括的に概観し、現在の流行期における適用性を考慮しつつ、今後の実験的研究と臨床的治療の理論的基礎を提供することを目的としている。2000年から2021年までの中国語、英語、韓国語のデータベースで中核となる文献を調査し、3208件の論文を抽出した。タイトル、抄録、全文を読んだ後、53の論文を選択した。SPA介入に関する研究は比較的限られており、心理療法、認知トレーニング、行動介入、適用制限、社会介入、補完代替医療の6種類の予防・治療手段が確認された。これらは、生徒、保護者、オンラインの専門家が実施することができる。今後は、SPAの早期発見と予防、学生の変化への意欲を高めるための施策の開発に焦点を当てた研究が必要である。