医大生におけるスマートフォン嗜癖の有病率および睡眠障害や自尊心の低さとの関連性

  • Dhamija, S., Shailaja, B., Chaudhari, B., Chaudhury, S., & Saldanha, D. (2021). Prevalence of smartphone addiction and its relation with sleep disturbance and low self- esteem among medical college students. Industrial Psychiatry Journal, 30(Suppl 1), S189–S194. https://doi.org/10.4103/0972-6748.328813

背景 世界的にスマートフォンの利用が増加しています。スマートフォンの普及以前には想像もできなかったほど、私たちの生活に革命をもたらしています。スマートフォンの過度な使用は、医学生の間で潜在的な嗜癖のレベルに達しており、個人の睡眠の質や自尊心との関係もあることから、この嗜癖について調査することになりました。

目的:本研究は、医学部大学生におけるスマートフォン嗜癖の有病率および自尊心や睡眠障害との関連について検討することを目的とした。

材料と方法 横断的分析研究を実施し、スマートフォン嗜癖の有病率、自尊心、睡眠障害を標準化質問紙スマートフォン嗜癖尺度短形、ローゼンバーグ自尊心尺度、ピッツバーグ睡眠質指標評価をそれぞれ用いて測定した。

結果 医大生におけるスマートフォン嗜癖の有病率は52%であった。スマートフォン嗜癖は女子よりも男子で多く見られた。スマートフォン嗜癖と睡眠障害との間には有意な関連が見られた。しかし、スマートフォン嗜癖と低い自尊心との間には、有意な関連は見られなかった。

結論 医学生におけるスマートフォン嗜癖の有病率は高く、睡眠障害と関連していることがわかった。