スマートフォン嗜癖のある青年とない青年における認知・感情・社会的機能の比較研究

  • Mohta, R., & Halder, S. (2021). A comparative study on cognitive, emotional, and social functioning in adolescents with and without smartphone addiction. Journal of Indian Association for Child and Adolescent Mental Health, 17(4), 44–65. https://doi.org/10.1177/0973134220210404

背景 嗜癖は、生理的な影響だけでなく、長期的な認知的、感情的、社会的な影響を与えることがよく知られている。しかし、現在では、嗜癖は日常生活の一部である多くの行動と関連付けられるようになり、行動嗜癖と呼ばれることが多くなってきていることが注目さ れる点です。そのひとつが、スマートフォン嗜癖だ。スマートフォンは、技術的に多くの利点を持つ必需品となったが、その使用量の急激な増加は、私たちの機能や能力にも影響を与える。特に、若年層は消費者が多いため、その影響はより顕著に現れると考えられる。目的:本研究は、スマートフォン嗜癖を持つ青少年の認知・感情・社会的機能を評価することを目的とする。方法 本研究では、スマートフォン嗜癖を持つ青少年と比較群を形成する青少年を比較する。12~17歳の青少年100名をサンプルとした。スクリーニング・ツールとしてSmartphone Addiction ScaleShort version (SAS-SV)を用い、各グループ50名ずつで2つのグループを形成した。統計学としてt検定を選択し、SPSS20を使用して統計解析を行った。