大学生のCOVID-19ストレスがスマートフォン嗜癖に及ぼす影響。自己規制の媒介効果

  • Choi, A. (2021). The effect of university students’ COVID-19 stress on smartphone addiction: The mediating effects of self-regulation. Family and Environment Research, 59(4), 557–568. https://doi.org/10.6115/fer.2021.039

本研究では、大学生を対象に、COVID-19ストレス、自己調整、スマートフォン嗜癖の関係について検討した。また、自己調節がCOVID-19ストレスとスマートフォン嗜癖の関係を媒介するかどうかを評価した。対象者は、G市立大学に在籍する346名の学生である。データはSPSSとAMOSを用いて、記述統計の作成、相関分析、構造方程式モデルの作成を行い、分析した。主な結果は以下の通りである。まず、COVID-19ストレスは、自己規制と負の相関を示したが、スマートフォン嗜癖とは正の相関を示した。また、自己調整能力とスマートフォン嗜癖の間には負の相関が見られた。第二に、自己調整力はCOVID-19ストレスとスマートフォン嗜癖の関係を部分的に媒介した。この結果は、COVID-19パンデミック時代を生きる大学生のスマートフォン嗜癖の予防を目的とした教育・カウンセリング介入に役立つと思われる。