ゲーム行動症と衝動性の関連: 系統的レビュー

  • Andrade, A. L. M., Lobato, F. B. H., Stange, N., Scatena, A., Oliveira, W. A. D., Kim, H. S., & Lopes, F. M. (2024). The association between gaming disorder and impulsivity: A systematic review. Estudos de Psicologia (Campinas), 41, e220032. https://doi.org/10.1590/1982-0275202441e220032

目的
衝動性は、行動嗜癖を含む様々な嗜癖と強固に関連している。本系統的レビューでは、衝動性とゲーム行動症との関係の可能性を検討することを目的とした。

方法
Biblioteca Virtual em Saúde、Cumulative Index to Nursing and Allied Health Literature、PubMed、PsycNET、Scopus、Web of Scienceの各データベースから、日付や言語の制限なく、合計1,710件の実証研究を検索した。合計16件の研究が組み入れ基準を満たし、抽出、定量分析、統合的統合の対象となった。

結果
全体として、ゲーム行動症と衝動性の自己報告尺度および衝動性の行動尺度の両方との間に正の関連が観察された。ゲーム行動症は、ビデオゲームプレイヤーにおける高リスク傾向、報酬に対する高感度、抑制的制御の低下、および低自制心の存在と関連していた。

結論
今回の系統的レビューは、衝動性とゲーム行動症との間の強固な関連性を予備的に支持するものである。しかしながら、評価手段や統計的手順における方法論的異質性を考慮すると、同定された関連性は慎重に解釈されるべきである。