中国人集団におけるオンラインゲームに関するメタ認知尺度の心理測定学的特性およびインターネットゲーム障害との関係: 横断的研究

  • Lin, S., Chen, X., Tan, L., Liao, Z., Li, Y., Tang, Y., Huang, Q., & Shen, H. (2024). Psychometric Properties of the Metacognitions About Online Gaming Scale in the Chinese Population and Its Relationship With Internet Gaming Disorder: Cross-Sectional Study. JMIR Serious Games, 12, e45985. https://doi.org/10.2196/45985

背景
オンラインゲームに関するメタ認知は、インターネットゲーム障害(IGD)と相関することが示されている。オンラインゲームに関するメタ認知の知識は、IGDの理解に役立つ。オンラインゲームに関するメタ認知尺度(MOGS)は、成人および青少年におけるオンラインゲームに関する特定のメタ認知を測定するための信頼性が高く有効なツールであるが、中国では不足している。

目的
本研究は、中国人集団における中国語版MOGS(C-MOGS)の心理測定学的特性およびIGDとの関連を評価するために実施された。

方法
合計772名の中国人(年齢:平均21.70歳、SD 8.81歳、年齢範囲:13~57歳、458/772、59.3%男性)が、C-MOGSおよびIGD、ゲーム動機、抑うつ、不安を測定する検証済みの尺度群を含む、ウェブベースの質問紙調査に回答した。

結果
探索的因子分析および確認的因子分析により、3因子構造は適切なモデル適合性と内部一貫性信頼性を有することが確認された(Cronbach α≥.799, Guttman split-half coefficients≥0.754).C-MOGSの同時妥当性は、IGD(P<.001)、ゲーム動機(P<.001)、抑うつ(P<.001)、不安(P<.001)との相関によって支持された。さらに、増分妥当性分析では、性別、年齢、週間ゲーム時間、ゲーム動機、抑うつ、不安をコントロールしながら、C-MOGSはIGDの分散の13%を予測することが示された。

結論
本研究は、C-MOGSの心理測定学的特性が適切であり、IGDとの正の関連を強調する証拠を提供する。C-MOGSは、中国人集団におけるオンラインゲームに関するメタ認知を評価するための、メンタルヘルス従事者にとって信頼できる有効な尺度である。