- Paschke, K., Diestelkamp, S., Zapf, A., Busch, K., Arnaud, N., Prehn-Kristensen, A., Reis, O., Stark, M., Cloes, J.-O., Schulz, A.-L., Brauer, H., Krömer, T., Thomasius, R., & the Res@t Consortium. (2024). An app-based training for adolescents with problematic digital-media use and their parents (Res@t digital): Protocol for a cluster-randomized clinical trial. Frontiers in Psychiatry, 14, 1245536. https://doi.org/10.3389/fpsyt.2023.1245536
背景 青少年におけるデジタルメディア使用障害(DMUD)は、心理的苦痛、精神障害の併存、影響を受ける家族への高い負担を伴う増加しつつある現象である。ICD-11でゲーム障害の基準が導入されて以来、ソーシャルメディアプラットフォームやストリーミングサービスに関連するDMUDの記述にも転用できるようになった。効果的な治療法のエビデンスのほとんどは、認知行動療法(CBT)によるものである。しかし、青少年とその両親に対する理論的モデルに基づいた介入は広く欠けており、重大な臨床的ギャップをもたらしている。
方法 Res@t digital (Resource-Strengthening Training for Adolescents with Problematic Digital-Media Use and their Parents)は、CBTに基づくDMUDの青年とその親のための、最初のモデルベースのデジタル介入のアプリベースの移植版である。Res@t-Aは青少年向け、Res@t-Pは保護者向けで、マルチモーダルテクニックを応用している。Res@tの有効性は、多施設共同クラスター無作為化対照評価者盲検化事前事後フォローアップ試験の中で、待機的対照群(CG)と共に評価される。介入群ではRes@tプログラムに加え、両群とも一次小児・思春期精神医学/心理療法医療において通常通りの治療を受ける。主要アウトカムは、10週間後のDMUD症状の軽減である。副次的アウトカムは、心理的・家族的問題の軽減と親の自己効力感の向上に関するものである。すべてのアウトカムは、標準化された自己報告式測定法を用いて評価される。ドイツ全土の大規模な臨床ネットワークから、合計1,334組の思春期の親子が参加する予定であり、線形混合モデルを適用したintention-to-treatアプローチに基づく一次解析に含まれる。
考察 対照条件に対するRes@tの優越性を仮定すると、この介入は、地域の医療構造や資源を支援しながら、助けを求める相当数の家族にエビデンスに基づいた治療を提供できる可能性がある。Res@tは、実践可能なプログラムであり、さまざまな環境において柔軟に使用できる有望なプログラムである。