esportsプレーヤーの心理的苦痛の予測におけるゲーム的側面との交絡分析

  • Lee, S. L., & Tam, C. L. (2024). Confounding analysis with gaming aspects in predicting psychological distress of esports players. PsyCh Journal, pchj.728. https://doi.org/10.1002/pchj.728

本研究は、心理的苦痛の指標を予測する上で、ゲームの中心的側面と周辺的側面の相互作用、およびインターネットゲーム障害(IGD)との相関を探ることを目的とした。本研究では、ゲームの中心的特性と周辺的特性が、IGDと心理的苦痛の直接的関係に影響を及ぼす交絡変数として機能することを提案した。2つの異なる時間枠にまたがる縦断的デザインを採用した本研究は、マレーシアの100人のesportsプレイヤーを対象とした。その結果、ゲームの中核属性と周辺属性の両方が、ストレス、不安、抑うつを有意に予測することが明らかになった。しかし、IGDはストレスとのみ有意な予測関連を示した。注目すべきことに、本研究では、IGDとストレスの直接的な関連において、中核的特性と周辺的特性の交絡効果も検出された。これらの結果は、中核および周辺ゲーム特性は、IGDおよびそれに関連する心理的苦痛指標に対する感受性を増幅させる個人差として解釈されるべきであることを示唆している。さらに、調査結果は、IGDがesports選手にとって顕著な懸念ではない可能性を示唆した。本稿では、これらの知見に由来するさらなる示唆を探る。