インターネットゲーム障害を持つ男性児童・青年の社会的情報処理と実行機能

  • Turan, S., Çıray, R. O., Tunçtürk, M., Halac, E., Bilgic, B., Ağaç, N., & Ermiş, Ç. (2022). Social Information Processing and Executive Functions in Male Children and Adolescents with Internet Gaming Disorder. Child Psychiatry & Human Development. https://doi.org/10.1007/s10578-022-01468-8

近年、臨床的重要性に加え、インターネットゲーム障害(IGD)の社会認知的側面への関心が高まっている。本研究では、IGD患者の自閉的特徴、実行機能、自己調整能力について調査することを目的とした。男性IGD患者87名と男性健常対照者(HC)83名を本研究に対象とした。すべての患者は、Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders-5の診断基準に従って、IGDと診断された。併存する精神医学的診断のない健常対照者は、地域社会から募集した。自閉症特性、実行機能、自己調整能力を評価するために、実行機能簡易評価表(BRIEF)および社会的反応性尺度(SRS)を実施した。精神病理を評価するために,Beck Depression Inventory(BDI),Screen for Child Anxiety and Related Disorders,Internet Gaming Disorder Scale-Short-Formを使用した。実行機能と自己調整技能の障害の効果量は大きかった(Cohen’s d = 1.0-2.0)。IGD群は健常対照群に比べ、自閉的特徴が高かった(d = 1.0-1.4)。BDIとBRIEFの得点の差はロジスティック回帰分析でも有意に保たれていた。IGD患者における実行機能障害の有意な相関として、発病時年齢、不安の合計重症度、自閉特性が見出された。本研究の結果は、IGD患者の自閉特性の高さと実行機能能力の低さを支持するものであった。実行機能の障害は、自閉的特徴および発症年齢の低さと関連していた。