看護学生のスマートフォン嗜癖と痛みの認知:横断的研究

  • Özdil, K., Çatıker, A., & Bulucu Büyüksoy, G. D. (2021). Smartphone addiction and perceived pain among nursing students: A cross-sectional study. Psychology, Health & Medicine, 1–15. https://doi.org/10.1080/13548506.2021.1958236

本研究は、看護学生のスマートフォン嗜癖、上肢の痛みの自覚レベル、およびそれらの関係を調査するものである。トルコの国立大学で、研究への参加に同意した看護学生259名を対象に横断研究を実施した。研究データは、導入質問票、スマートフォン嗜癖尺度-短縮版(SAS-SV)、数値評価尺度(NRS)を用いて、オンラインで収集された。データは記述統計学と単回帰分析によって評価された。本研究に参加した学生のSAS-SVスコアは25.71±7.49であった。電話の使用により、すべての学生が耳の焼けるような痛み、小指、肘、肩、手首、目、手、首の痛みを経験していると判断された。本研究では、学生のSAS-SVスコアは、頭痛が最も多い人で7.4倍、耳の痛みが最も多い人で6.8倍、肩の痛みが最も多い人で8.4倍、腰痛が最も多い人で8.2倍と高いことが判明した。本研究では、学生のスマートフォン嗜癖は低レベルであるが、携帯電話の使用やスマートフォン嗜癖に伴う様々な健康・社会問題が、特定の四肢に痛みをもたらしていることが立証された。