看護学生のスマートフォン嗜癖とファビング行動がコミュニケーションスキルに与える影響について

  • Ayar, D., & Gürkan, K. P. (2022). The Effect of Nursing Students’ Smartphone Addiction and Phubbing Behaviors on Communication Skill. CIN: Computers, Informatics, Nursing, 40(4), 230–235. https://doi.org/10.1097/CIN.0000000000000834

本研究の目的は、看護学生のスマートフォン嗜癖とファビング行動がコミュニケーション能力に与える影響について検討することである。本研究は、看護学部生587名を対象に実施された。社会人口統計学的データは、パーセンテージと平均値を用いて評価した。スマートフォン嗜癖とコミュニケーションスキルの関係、ファビング行動とコミュニケーションスキルの関係はピアソンの相関分析で評価した。看護学生のスマートフォン嗜癖とファビング行動がコミュニケーション能力に及ぼす影響を重回帰分析により評価した。対象看護学生の平均年齢は20.47±1.91歳、69.3%(n=407)が女性であった。看護学部学生のコミュニケーション能力と他の変数との関係を分析したところ、スマートフォン嗜癖(β = -0.314, P < .001)、ファビング行動の状況(β = -0.503, P < .001)とは中程度の有意かつ負の相関があることが明らかになった。看護学部学生のコミュニケーション能力とスマートフォン嗜癖、ファビング行動の状況との間には、有意な負の関係があると判断された。