パムッカレ大学生における睡眠の質とスマートフォン嗜癖との関連性

  • Ozcan, B., & Acimis, N. M. (2020). Sleep Quality in Pamukkale University Students and its relationship with smartphone addiction. Pakistan Journal of Medical Sciences, 37(1). https://doi.org/10.12669/pjms.37.1.3130

目的 研究の結果、睡眠の質の低下とスマートフォン嗜癖は大学生に共通する問題であることがわかった。本研究は、パムッカレ大学の学生の睡眠の質を評価し、スマートフォン嗜癖との関係を調査するために計画された。

方法は以下の通りである。この横断的研究は、2017年から2018年にかけて大学キャンパスで実施された。その従属変数は睡眠の質の低さであった。独立変数は、スマートフォン嗜癖、スマートフォン嗜癖に関連する特徴、社会人口統計学的特徴、その他質問された特徴であった。7つの学部と2つのカレッジで4年間普通教育を受ける学生の総数は20862人であった。本調査の最小サンプルサイズは1088名と算出された。スマートフォン嗜癖スケール-ショートバージョン(SAS-SV)およびピッツバーグ睡眠品質指数(PSQI)を使用した。データはSPSSプログラムを用いて分析した。

結果は以下の通りである。平均年齢は21.39±2.21歳であった。PSQI合計スコアが5点以上の学生の睡眠の質は「不良」と定義された。睡眠の質の低下の頻度は52.4%であった。SAS-SV尺度によると、スマートフォン嗜癖の頻度は34.6%であった。スマートフォン嗜癖のある学生では、睡眠の質の低下の頻度が他と比較して有意に高いことがわかった。

結論 スマートフォン嗜癖は睡眠の質低下の危険因子の1つであることがわかった。