The relationship between smartphone addiction and musculoskeletal pain prevalence among young population: a cross-sectional study
Rustem Mustafaoglu, Zeynal Yasaci, Emrah Zirek, Mark D. Griffiths, and Arzu Razak Ozdincler. Korean J Pain 2021;34:72-81. https://doi.org/10.3344/kjp.2021.34.1.72
- Mustafaoglu, R., Yasaci, Z., Zirek, E., Griffiths, M. D., & Ozdincler, A. R. (2021). The relationship between smartphone addiction and musculoskeletal pain prevalence among young population: A cross-sectional study. The Korean Journal of Pain, 34(1), 72–81. https://doi.org/10.3344/kjp.2021.34.1.72
背景 文献上では、スマートフォンの使用が身体的・精神的健康に悪影響を及ぼすかどうかが議論されている。本研究では、スマートフォン嗜癖が大学生の筋骨格系疼痛有病率にどの程度影響を与えるかを調査した。
方法は以下の通りである。質問票は、人口統計学的情報、スマートフォン嗜癖尺度(SAS)、修正北欧筋骨格系質問票の3項目から構成されている。
結果は以下の通り。この横断的研究には、合計 249 名の参加者が含まれた。筋骨格系疼痛の有病率が最も高いと報告された身体部位は、背中上部(70.3%)、首(65.9%)、手首・手(68.7%)であった。SASスコアは、典型的な1日のスマートフォン使用時間(P = 0.001)、スマートフォン所有期間(P = 0.027)、および首(P = 0.001)、手首/手(P = 0.001)、肩(P = 0.025)、腰(P = 0.023)における運動器の痛みの有病率と相関があった。SASスコアは、頸部(奇数比[OR]、1.08;95%信頼区間[CI]、0.98-1.10;P = 0.002)、手首/手(OR、1.07;95%CI、0.97-1.09;P = 0.001)および上部腰(OR、1.10;95%CI、0.98-1.11;P = 0.033)の筋骨格痛の陽性と有意な関連があった。
結論 スマートフォン利用者、特にスマートフォン嗜癖のある人では、背中上部、首、手首・手に筋骨格系の痛みの有病率が高いことが示された。スマートフォン嗜癖スコアは、典型的な1日のスマートフォン使用時間、スマートフォン所有期間、および首、手首/手、肩、背中上部の筋骨格系疼痛有病率と相関があった。