ブラジル人青年におけるスマートフォン嗜癖調査票(SPAI-BR)の心理測定特性について

  • Andrade, A. L. M., Scatena, A., de Oliveira Pinheiro, B., de Oliveira, W. A., Lopes, F. M., & De Micheli, D. (2021). Psychometric Properties of the Smartphone Addiction Inventory (SPAI-BR) in Brazilian Adolescents. International Journal of Mental Health and Addiction. https://doi.org/10.1007/s11469-021-00542-x

本研究の目的は、青年層におけるスマートフォン嗜癖目録(SPAI)の適応とその心理測定特性を明らかにすることであった。参加者(N = 310; M = 13.1; SD = 1.22)は、インターネット嗜癖テスト(IAT)、スマートフォン嗜癖尺度-ショートバージョン(SAS-SV)、スマートフォン嗜癖目録のブラジル版(SPAI-BR)を記入した。問題あるスマートフォンの使用(PSU)の有病率は56.1%であった。SPAI-BRは良好な内部一貫性(α=0.88)と信頼できる時間的安定値(クラス内相関係数=0.83)を示した。確証的因子分析(CFA)では、良好な因子適合性は得られなかった(CFI = 0.88; TLI = 0.87)。しかし、探索的因子分析(EFA)では、26項目、4因子からなるモデルが示された。ネットワーク分析(NA)では、強迫的使用に関連する項目がより高い中心性レベルを持つことが示された。SPAI-BRの理想的なカットオフスコアは10点であり、SAS-SVおよびIATと中等度の相関を示した。本研究は、青年期におけるSPAIの心理測定学的特性を評価した最初の研究である。SPAI-BRはこの集団で使用するのに信頼できるものであることが示された。