インドネシアの中学生における子育てスタイル、自己規制、スマートフォン嗜癖の関連性

  • Fatkuriyah, L., & Sun-Mi, C. (2021). The Relationship among Parenting Style, Self-Regulation, and Smartphone Addiction Proneness in Indonesian Junior High School Students. IJNP (Indonesian Journal of Nursing Practices), 5(1), 51–59. https://doi.org/10.18196/ijnp.v5i1.11186

背景 スマートフォン嗜癖は、ユーザー、特に心理的発達がまだ成熟過程にある思春期のユーザーにとって、身体的、心理的、社会的な影響をもたらす。個人および家族の特性が、スマートフォン使用に関連する青年期の行動形成に寄与していることが示されている。特に、知覚された親のスタイルと自己規制は、青年期のスマートフォン嗜癖に影響を与える重要な要因であることが報告されている。

目的 本研究は、インドネシアの中学生を対象に、子育てスタイル、自己規制、スマートフォン嗜癖の関係を明らかにすることを目的とする。

方法 本研究では、横断的、記述的研究デザインを用いた。データ収集は、2019年1月7日から2月8日にかけて、ジェンバーの5つの公立中学校で行われた。本研究の総サンプル数は158であり、3つの質問票に回答するよう意図的に依頼した。親権者質問票、自己規制質問票、スマートフォン嗜癖尺度の3つである。2つの変数の関係性を検証するために、カイ二乗検定とピアソンの相関係数を用いた。

結果 リスク群と非リスク群のスマートフォン嗜癖の差は、性別(p=0.004)、1日のスマートフォン利用時間(p=0.025)、スマートフォン利用目的(p=0.001)によって有意であった。自己規制とスマートフォン嗜癖の間に有意な負の相関が認められた(r= -0.448, p=0.001)。

結論 本研究では、ジェンバー・インドネシアの中学生の11.4%がスマートフォン嗜癖の高リスク群に分類されることが明らかになった。性別、1日のスマートフォン利用時間、スマートフォン利用目的では、リスクグループと非リスクグループの間に有意差が見られた。しかし、母親の育児スタイルには両群間で差がなかった。自己規制はスマートフォン嗜癖と有意な関連性を示した。