ブラジル北東部のある地域の青少年におけるスマートフォン嗜癖に関連する要因。

  • Lane, H.-Y., Chang, C.-J., Huang, C.-L., & Chang, Y.-H. (2021). An Investigation into Smartphone Addiction with Personality and Sleep Quality among University Students. International Journal of Environmental Research and Public Health, 18(14), 7588. https://doi.org/10.3390/ijerph18147588

スマートフォンの過剰使用に関連した青少年の身体的・精神的健康への悪影響が報告されている。本稿では、ブラジル北東部のある地域における青少年のスマートフォン嗜癖とその関連要因について評価することを目的とする。本断面研究は、2019年9月から10月にかけて、ブラジル・セアラ州フォルタレザの6つの州営専門教育学校において、5つのデータ収集手段に回答した15~19歳の青年286人を対象に実施されたものである。SPSSバージョン23.0を用いて、アウトカムに関連する因子を評価するために二変量解析および多変量解析を実施した。スマートフォン嗜癖の有病率は70,3%で、未成年であること(OR=0,583、p=0,001)、睡眠時間の少なさ(OR=0,715、p=0,020)、週末に長く使う(OR=1,115、p=0,015)、頸部痛(OR=2,206、p=0,020)、共通精神障害疑いsuspected common mental disorder(OR=1,272、p=0,000)などに関連していた。サンプルの青少年において高いスマートフォン嗜癖レベルが観察され、複数の要因に関連していた。スマートフォンの過剰使用が青少年の健康に及ぼすリスクについて、青少年、親、教育者、医療専門家を指導する教育キャンペーンの重要性に注意を払う必要がある。