セルビア版スマートフォン嗜癖尺度の妥当性と信頼性-ショートバージョン

  • Nikolic, A., Bukurov, B., Kocic, I., Soldatovic, I., Mihajlovic, S., Nesic, D., Vukovic, M., Ladjevic, N., & Grujicic, S. S. (2021). The Validity and Reliability of the Serbian Version of the Smartphone Addiction Scale – Short Version [Preprint]. In Review. https://doi.org/10.21203/rs.3.rs-676215/v1

背景 近年、様々な用途で有効かつ信頼性の高い質問票の必要性が、科学的な文献を通じて観察されるようになった。この傾向に加え、我々はスマートフォン嗜癖尺度(SAS-SV)をセルビア語に翻訳し、その心理測定特性を検証した。本研究の主な目的は、セルビア語版SAS-SVの内部一貫性と信頼性を検証し、医学生におけるスマートフォン嗜癖の有病率を推定することであった。

方法は以下の通りである。本研究は、2018年12月に医学部3年生の代表サンプルを対象に実施された。異文化適応は,自己報告型尺度の異文化適応に関する確立されたガイドラインに従って実施した。テスト・リテスト信頼性のために,学生は7日以内に2回,質問票を記入した。

結果 セルビア語版SAS-SVは,良好な内部整合性(Cronbach’s alpha = 0.89)とテスト・リテスト得点に対する優れた信頼性(ICC = 0.94, 95% CI = 0.92-0.96)を示した.因子分析の結果,1因子が抽出され,分散の51.5%を説明した.さらに、構成概念妥当性を検討するために、SAS-SVとスマートフォン利用の時間指標との相関を調べた。SAS-SVスコアのカットオフ値によると、19.5%の学生が「嗜癖」とみなされ、「嗜癖でない」学生よりも勤務日や週末にスマートフォンやソーシャルネットワークに多くの時間を費やすことが多いことが分かりました。

結論 セルビア語版SAS-SVは、大学生のスマートフォン嗜癖を検出するための信頼性と有効性の高い尺度である。この増え続ける公衆衛生問題をより深く理解するために、この問題に関するさらなる研究が望まれる。