大学生のノモフォビアとスマートフォン嗜癖の有病率をCOVID-19前とCOVID-19中に比較した結果

  • Sui, W., Sui, A., Munn, J., & Irwin, J. D. (2022). Comparing the prevalence of nomophobia and smartphone addiction among university students pre-COVID-19 and during COVID-19. Journal of American College Health, 1–4. https://doi.org/10.1080/07448481.2022.2087473

背景 本研究の目的は以下の通りである。(a)COVID-19の事前と期間中のノモフォビアとスマートフォン嗜癖(SA)の有病率の違いを探る、(b)COVID-19期間中の学生のスマートフォン依存とスクリーンタイムに関する自己報告の変化を明らかにする、(c) 自己の認識するスマートフォン使用状況の変化がノモフォビアとSAのスコアを予測するかどうかを検証する、である。
方法 2つの時期に実施した調査間のノモフォビア質問票とスマートフォン嗜癖尺度の得点を比較した。サンプル1(2019年9月~2020年1月;N=878)とサンプル2(2020年5月~6月;N=258)である。
結果は以下の通り。ノモフォビアやSAについて、サンプル間で有意な差は見られなかった。サンプル2のほぼ全員が、COVID-19期間中に、何らかのアプリをより多く使用し、スマートフォンを少し多く使用し、スマートフォン依存の認識もほぼ同じであったと報告した。スクリーンタイムの増加、スマートフォンへの依存、ソーシャルメディアは、ノモフォビアとSAを有意に予測した。
結論 COVID-19は、ノモフォビアやSAの有病率を悪化させたとは思われない。