個人におけるCovid-19の恐怖とスマートフォン嗜癖の関連性:サイバーコンドリア重症度の媒介・調整的役割

  • Yam, F. C., Korkmaz, O., & Griffiths, M. D. (2021). The association between fear of Covid-19 and smartphone addiction among individuals: The mediating and moderating role of cyberchondria severity. Current Psychology. https://doi.org/10.1007/s12144-021-02324-z

コロナウイルス感染症-2019(COVID-19)は、瞬く間に世界中に広がり、ウイルスに対する恐怖心など心理的な影響を与える要因にもなっている。問題の深刻さに応じて、個人が認識する症状が病気の症状であるかどうかを理解するために、モバイルデバイスを介してインターネットを検索することがよくある。このような状態は、「サイバーコンドリアcyberchondria」と呼ばれています。このような背景から、本研究の目的は、スマートフォン嗜癖とCOVID-19の恐怖との関連におけるサイバーコンドリアの重症度の媒介・調整的役割を検討することである。サンプルは520名(女性335名[64.4%]、男性185名[35.6%]、17歳から65歳[平均=28.61歳、SD=10.60])であった。調査内容は、「サイバーコンドリア重症度尺度短形」、「スマートフォン嗜癖尺度短形」、「COVID-19尺度への恐怖」。研究モデルの検証には、構造方程式モデリングとSPSS Process Macroモデレータ変数分析を使用した。本研究では、スマートフォン嗜癖、COVID-19の恐怖、サイバーコンドリアの重症度の間に正の相関があることがわかった。サイバーコンドリア重症度は、スマートフォン嗜癖とCOVID-19の恐怖との関連において、モデレーティングと媒介の両方の役割を担っていた。結論として、COVID-19のパンデミック時には、サイバーコンドリアの重症度が個人のCOVID-19に対する恐怖に負の影響を与えることが明らかになった。