COVID-19パンデミックタイムにおけるスマートフォン嗜癖:ブラジルの歯科学生を対象とした縦断的研究

  • Mike Michael, S., Nadine Donata, W., Christina, M., Juliane, H., Fabio, S., Dusan, H., Katharina Maria, K., Julian, K., & Robert Christian, W. (2022). Aberrant Intrinsic Neural Networks Strength in Individuals with 「Smartphone Addiction」: An MRI Data Fusion Study. Journal of Psychiatry Treatment and Research, 4(1). https://doi.org/10.36959/784/430

本研究は、第1波COVID-19パンデミックロックダウン前とロックダウン中の歯学生のスマートフォン嗜癖、睡眠の質、QOL、うつ病を評価し、スマートフォン嗜癖が他の変数にどのように影響を与えるかを探ることを目的としたものである。57名の歯科学生が、ロックダウン前とロックダウン中に、スマートフォン嗜癖目録、ピッツバーグ睡眠品質指数、WHOQOL-bref、顎関節症の研究診断基準軸II質問票を回答した。統計解析は、ウィルコクソン検定、マン・ホイットニーのU検定、スピアマン検定、スマートフォン嗜癖目録総得点を独立変数とした線形回帰モデルで行った。両回ともスマートフォン嗜癖の平均スコアが高いことが注目される。また、スマートフォン嗜癖の有病率も2回とも高かった(それぞれ68.66%、71.92%)。睡眠の質は全体的に向上した。しかし、スマートフォン嗜癖、QOL、抑うつ度については、ロックダウン中、有意な変化は見られなかった。スマートフォン使用の耐性はロックダウン中に増加し、特に女性で顕著であった。スマートフォン嗜癖はQOLと負の相関を示し、うつ病、主観的睡眠の質、睡眠薬使用と正の相関を示した。スマートフォン嗜癖は、監禁前と監禁中の両方で、WHOQOL-bref総得点、WHOQOL-bref全領域、睡眠薬使用、うつ病の予測因子であった。スマートフォン嗜癖はQOLに直接影響していた。パンデミック規制により大学生のスマートフォン利用が拡大しているが、本研究では、スマートフォン嗜癖、QOL、うつ病の総合評点はロックダウン規制の影響を受けていないことが示された。しかし、歯学部の学生ではこの期間中に睡眠の質の向上が観察された。説明文 嗜癖行動。スマートフォン。隔離。睡眠。QOL(生活の質)。