大学生におけるスマートフォン嗜癖とその首、肩、肘、手の筋骨格系疼痛への影響:横断的研究

  • Ahmed, S., Mishra, A., Akter, R., Shah, Md. H., & Sadia, A. A. (2022). Smartphone addiction and its impact on musculoskeletal pain in neck, shoulder, elbow, and hand among college going students: A cross-sectional study. Bulletin of Faculty of Physical Therapy, 27(1), 5. https://doi.org/10.1186/s43161-021-00067-3


はじめに
スマートフォン使用時の長時間の身体暴露は、首、肩、肘、手などの痛みを引き起こす姿勢の悪さをもたらす。そこで、スマートフォン嗜癖が筋骨格系の痛みに及ぼす影響を調査することを目的とした。

調査方法
この横断的研究は、バングラデシュとインドの公認機関から無作為抽出法で実施されました。18歳から30歳の男女を含む326名が本研究に参加した。参加者は、デモグラフィック、スマートフォン嗜癖尺度(SAS-SF)、肩の痛みと障害指数(SPADI)、首の障害指数(NDI)、オックスフォード肘スコア(OEC)、コーネル手の不快感質問票(CHDQ)を含むパフォーマに記入するよう依頼された。

結果
平均年齢は22.58±3.19歳、体重60±11.30kg、身長162.83±9.74cm、体格指数(BMI)は22.69±4.36kg/m2であった。スマートフォンを長時間使用した際に、43.3%の参加者が首の痛み、42.9%が肩の痛み、27.9%が肘の痛みを訴えた。バングラデシュ人とインド人の間では、NDI(p = 0.047)、SPDI(p = 0.005)、OES(p = 0.002)、CHDQ(p = < 0.001)に大きな差があった。SASはNDI(p<0.001)、SPDI(p<0.001)、OES(p<0.001)、CHDQ(p<0.001)と有意に関連していた。

結論
スマートフォン嗜癖は、首、肩、肘、手の筋骨格系の痛みに負の影響を与え、正の相関を示した。スマートフォンの適切な使用について注意を払い、この深刻な問題の悪影響について一般の認識を高める必要がある。