体重に関連するセルフスティグマとスマートフォン嗜癖が女子大生の身体活動量に及ぼす影響

  • Saffari, M., Chen, J.-S., Wu, H.-C., Fung, X. C. C., Chang, C.-C., Chang, Y.-L., Kamolthip, R., Potenza, M. N., Lin, I.-C., & Lin, C.-Y. (2022). Effects of Weight-Related Self-Stigma and Smartphone Addiction on Female University Students’ Physical Activity Levels. International Journal of Environmental Research and Public Health, 19(5), 2631. https://doi.org/10.3390/ijerph19052631

身体活動不足は女子大生によく見られる健康問題であり、体重のセルフスティグマやスマートフォン嗜癖などの要因は、この集団の身体活動に悪影響を及ぼす可能性がある。本研究の目的は、これらの変数間の関連性を調査し、体重のスティグマと身体活動の間のスマートフォン嗜癖のモデレーティング効果を明らかにすることであった。横断研究を用いて、台湾の女子大生391名から、過去1週間の身体活動レベル、体重に関するセルフスティグマ、スマートフォン嗜癖、および人口統計学に関する情報をオンライン調査により収集しました。身体活動度が中~高と低の2グループの参加者を、独立変数の観点から0次二変量相関を用いて比較した。ヘイズのPROCESSマクロのモデル14を用い、1000ブートストラップ再標本を用いたモデレート調停モデルを適用し、モデレート効果を評価した。体重の状態、スマートフォン嗜癖、体重のスティグマについては、アクティブ群と非アクティブ群で有意差があった(p<0.001)。年齢を除くすべての独立変数には正の相関があった(0.14<r<0.45)。多変量回帰モデルは,体重の状態が体重のスティグマと関連していることを示した(オッズ比[OR]=9.13,p<0.001;95%CI=6.90,11.35)。体重の状態(OR = 0.47, p = 0.03; 95% CI = 0.23, 0.93)、体重のスティグマ(OR = 0.96, p = 0.03; 95% CI = 0.922, 0.997)、およびスマートフォン嗜癖(OR = 0.11, p = 0.003; 95% CI = 0.03, 0.47)は身体活動性と関連があった。また、体重スティグマと身体活動の関連に対するスマートフォン嗜癖のモデレート効果も確認された(OR = 1.05, p = 0.049; 95% CI = 1.0001, 1.1004 )。体重スティグマと身体活動の関連に対するスマートフォン嗜癖のモデレーティング効果は、体重スティグマとスマートフォン嗜癖の両方の負の影響に対処する介入をデザインすることが、女子大生の身体活動を改善するのに役立つ可能性を示唆している。