サムラトゥランギ大学医学部の大学生におけるスマートフォン嗜癖と睡眠の質との関連性

  • Anto, L., Khosama, H., & Kembuan, M. (2022). The relationship between smartphone addiction and sleep quality in college students of the faculty of medicine, Sam Ratulangi university. International Journal of Research in Medical Sciences, 10(3), 580. https://doi.org/10.18203/2320-6012.ijrms20220504

背景
スマートフォンの過度な使用は睡眠の質に影響を与える。本研究の目的は、スマートフォンの使用と睡眠の質の関係を見ることである。

方法
回答者を連続的に抽出し、スマートフォン嗜癖尺度-短縮版(SAS-SV)、ピッツバーグ睡眠品質指数(PSQI)の質問票にgoogleフォームで記入してもらい、睡眠トラッカー(Fitbit charge 2™)で睡眠の質を客観的に測定した。データはSPSSバージョン25を使用して分析した。

結果
本研究に含まれる被験者は62名で、大半が女性(74.2%)、平均年齢は21歳であった。合計69.4%がスマートフォン嗜癖を持っている。PSQIによる評価では、71%が睡眠の質が悪いことがわかったが、Fitbit charge 2™では、睡眠潜時(100%)、睡眠効率(75.8%)、軽睡眠(61.3%)、深睡眠(82.3%)という良い睡眠の質が得られていることが判明した。目覚め5分(50%)は不明。睡眠の質が悪い、すなわち睡眠開始後の覚醒(WASO)が77.4%、急速眼球運動(REM)が59.7%。スマートフォン嗜癖と主観的睡眠の質(PSQI)の関係は、p=0.007で有意であった。スマートフォン嗜癖と客観的パラメータで測定した睡眠の質は有意ではないと思われた(起床5分p=0.884、WASO p=0.848、睡眠効率p=701、軽睡眠p=0.629、深睡眠p=0.240、REM p=0.638)。

結論
スマートフォン嗜癖と主観測定(PSQI)による睡眠の質との間には関係があるが、スリープトラッカーでは関係がない。