COVID-19パンデミックコンテキストにおけるブラジル人青少年の自己報告によるスマートフォン嗜癖:混合方法研究

  • de Freitas, B. H. B. M., Gaíva, M. A. M., Diogo, P. M. J., & Bortolini, J. (2022). Self-Reported Smartphone Addiction Among Brazilian Adolescents in the COVID-19 Pandemic Context: A Mixed-Method Study. Trends in Psychology. https://doi.org/10.1007/s43076-022-00208-0

本研究は(1)青少年の自己報告によるスマートフォン嗜癖の有病率を推定し、(2)COVID-19パンデミックの文脈で青少年のスマートフォン嗜癖に対する視点を知ることを意図した。本研究は、15歳から18歳の青少年を対象に実施した逐次説明型混合研究である。第1フェーズでは、479人の青少年を対象に横断研究を行い、第2フェーズでは、フォーカスグループセッションに参加した16人を対象に質的アプローチによる探索的研究を行った。自己報告によるスマートフォン嗜癖の推定有病率は56.37%であった。最も多く見られたのは、耐性に関する症状であった。順次、質的分析から、COVID-19のパンデミックコンテキストにおいて、青年がスマートフォン嗜癖をどのように認識しているか、また、この嗜癖を特徴づける要素をどのように明らかにしているのか、2つのカテゴリーが特定された。ほとんどの青年がスマートフォン嗜癖に分類され、このことはセッション中にほとんどの青年が認めていると結論づけることができる。デバイスとの間に築かれた嗜癖的な関係は、パンデミックの結果によって強化された。したがって、保健医療専門家は、スマートフォンに対する適応的な行動を目指し、思春期のメンタルヘルスを促進する行動を実施する必要がある。