読書文化の予測因子としてのスマートフォン嗜癖:ナイジェリア・アナンブラ州の高等教育機関の学生を対象とした実証研究

  • Department of English Federal College of Education (Technical) Umunze., & I. kpalike, B. (2022). SMARTPHONE ADDICTION AS A PREDICTOR OF READING CULTURE: AN EMPIRICAL STUDY OF TERTIARY EDUCATION STUDENTS IN ANAMBRA STATE, NIGERIA. International Journal of Advanced Research, 10(02), 878–884. https://doi.org/10.21474/IJAR01/14287

読書は日常生活の一部であり、どの社会においても教育環境に不可欠な要素だ。しかし、ナイジェリアにおける読書文化は、モバイル技術の革新がますます進むなど、多くの課題を抱えている。本研究では、学部生における読書文化のばらつきを説明しうる変数として、スマートフォン嗜癖を検討した。調査には、アナンブラ州の公立高等教育機関3校に在籍する学部生552名が参加した。回答者は、自己報告によるスマートフォン嗜癖尺度(SAS-SV)と読書文化尺度を記入した。データに対して行った単回帰分析の結果、スマートフォン嗜癖は読書文化の正の予測因子であることが明らかになった。実際、スマートフォン嗜癖は読書文化の分散の43.1%を説明するという結果が得られた。実用的な意味合いと提言について考察する。