マレーシアのX世代とY世代のスマートフォンユーザーにおけるスマートフォン嗜癖の異世代間比較

  • Othman, M. K., & Mohd Amin, M. Y. (2022). A cross-generational comparison of smartphone addiction among Gen X and Gen Y smartphone users in Malaysia. International Journal of Public Health Science (IJPHS), 11(1), 320. https://doi.org/10.11591/ijphs.v11i1.21240

本研究は、マレーシアのサラワク州におけるX世代とY世代のスマートフォン嗜癖の有病率を報告したものである。本研究では、スマートフォン嗜癖行動について、XとYの2世代を比較した。彼らのスマートフォン嗜癖を理解することは重要である。Facebook広告を利用して236名の参加者を募集し、16歳から55歳の男性122名、女性114名から構成されました。スマートフォン嗜癖の評価には、スマートフォン嗜癖スケール・マレー(SAS-M)を用いた。データの解析はIBM SPSSを用いて行った。その結果、SAS-Mのすべての構成要素において、Y世代はX世代よりもスマートフォンへの依存度が高いが、スマートフォンの利用については両世代とも女性と男性で有意差はないことがわかった。また、サイバースペース志向の関係ではX世代とY世代で有意差があり、さらにY世代はX世代と比較してスマートフォン利用のコントロールを失っており、日常生活の乱れにつながる使いすぎとプライマシー成分が反映されていることがわかった。また、ポジティブな期待感や引きこもりも両世代間で観察された。結論として、スマートフォン嗜癖行動にはX世代とY世代で有意差があり、Y世代はX世代よりも強迫的なユーザーであることが示唆された。この嗜癖行動を理解し、心理的問題に発展しないような介入策を提供することが重要である。メンタルヘルスや心理的ウェルビーイングを向上させるためには、介入策が重要である。