COVID-19パンデミック時およびその後の若年層におけるノモフォビア、ストレス、孤独感がスマートフォン嗜癖に与える影響。イスラエルの事例分析

  • Zwilling, M. (2022). The Impact of Nomophobia, Stress, and Loneliness on Smartphone Addiction among Young Adults during and after the COVID-19 Pandemic: An Israeli Case Analysis. Sustainability, 14(6), 3229. https://doi.org/10.3390/su1406322

概要
近年の技術発展は、人々の生活、交流、情報消費のあり方を劇的に変化させている。2007年1月に最初のiPhoneが登場して以来、今日まで、携帯電話は様々な用途で日常的に使用されている。COVID-19の流行時には、隔離や政府のロックダウン規制により、携帯電話を様々な用途に使うことが激化した。しかし、スマートフォンの利点の一方で、スマートフォン嗜癖やデジタル画面への継続的な露出など、PSU-problematic smartphone useと呼ばれる行動など、多くの欠点も存在する。本研究では、イスラエルの若年層を対象に、孤独感、社会的交流の必要性、睡眠時間、電話へのアクセスを失うことへの恐怖(ノモフォビア)、ストレスといったいくつかの変数がPSUに与える影響について調査した。これらの変数は、1.COVID-19のパンデミックロックダウン中(「T1」と定義)、2.パンデミックロックダウン後の2つの期間に関して検討された。COVID-19の第一波のロックダウン終了後(「T2」と定義)。その結果、ノモフォビア、社会的所属、睡眠時間がPSUに影響を与えることが示された。また、睡眠時間数がストレスとPSUに及ぼす間接効果は、T2でもT1でも有意であった。得られた知見とその意味について考察する。