- Alotaibi, M. S., Fox, M., Coman, R., Ratan, Z. A., & Hosseinzadeh, H. (2022). Smartphone Addiction Prevalence and Its Association on Academic Performance, Physical Health, and Mental Well-Being among University Students in Umm Al-Qura University (UQU), Saudi Arabia. International Journal of Environmental Research and Public Health, 19(6), 3710. https://doi.org/10.3390/ijerph19063710
スマートフォンの使用は、スマートフォン嗜癖につながる可能性があり、世界的に関心が高まっている。しかし、サウジアラビアの大学生に対するスマートフォン嗜癖とその影響に関する研究は限られている。本研究は、このギャップを埋めることを目的としている。本研究は、2019年5月から2021年2月にかけて、サウジアラビアのウンム・アル・クーラ大学(UQU)の学部生を対象に実施した量的研究である。研究データは、オンラインとハードコピーの両方の投与されたアンケートを使用して収集された。自記式質問票、成績平均値、スマートフォン嗜癖短編版、ケスラー心理的苦痛尺度を用いて成果を評価した。21歳以下で大家族と同居している、女性を中心とした学部生545名を対象とした。半数以上が5~8年前からスマートフォンを所有し、大多数が1日平均6~11時間、SNS(82.6%)、娯楽(66.2%)、ウェブサーフィン(59.6%)にスマートフォンを使用していた。また、ほとんどの人がスマートフォン嗜癖を持っていた(67.0%)。ロジスティック回帰分析の結果、年齢21歳以下、有給休暇をとっていない、家族の人数が少ない、家族の収入が多いことが、スマートフォン嗜癖の主な有意な社会人口学的予測因子であることが示された。スマートフォン嗜癖者は、学業成績(GPA)が低い、身体的不活発、睡眠不足、過体重/肥満、肩(39.2%)、目(62.2%)、首(67.7%)に痛みがある、重い精神疾患を患っている(30.7%)という傾向がみられ、スマートフォン嗜癖者は、より高い確率で、身体的不活発、睡眠不足、肥満、肩、目、首に痛みがある(39.2%)とされている。この結果は、意思決定者にとって重要な意味を持ち、大学生のスマートフォン嗜癖がもたらす身体的・精神的な影響に焦点を当てたスマートフォン教育が有益であることを示唆する。