スマートフォン嗜癖と、それが健康、家族、社会、経済の各分野で脅威と認識される結果

本研究は、スマートフォン嗜癖の主観的認識と、健康、家庭生活、社会・経済領域における脅威の認識との関係を扱う。スマートフォン嗜癖の主観的認知は、携帯電話を紛失したときの不快感を経験することで測定した。サンプルは、スマートフォンを使用していると回答した回答者（合計2,952人）である。仮説は一元配置分散分析検定を用いて検証した。調査の結果、スマートフォンを欠くことが多い回答者は、健康、家族、社会的な分野で脅威を最も強く感じていることがわかった。これらの人々は、スマートフォンの使用に常に依存しているわけではないが、前述の3つの分野において、使い過ぎの脅威を非常に強く認識している。スマートフォンの紛失に神経質な回答者は、経済的な分野で最も強く脅威を感じている。このグループは、スマートフォン嗜癖に対する批判的な考察やコントロールができなくなるため、ノモフォビア（nomophobia）、または携帯電話を紛失することへの恐怖（FoMO）の強いリスクを抱えている。本研究の結果は、他の研究を補完し、スマートフォン嗜癖を予測する可能性がある。